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韓国旅行の帰りに、お酒やコスメ、お菓子をたくさん買い込んだとき、日本の空港で税金がかかるのか気になりませんか。日本に帰国するときは、入国者一人あたりの「免税範囲」が決まっています。
この記事では、税関(財務省関税局)の「海外旅行者の免税範囲」のページと、農林水産省 動物検疫所の「肉製品などのおみやげについて」のページをもとに、韓国旅行のお土産を日本へ持ち帰るときのルールをまとめました。後半のお土産の選び方は、公式の情報をもとにこの記事で考えたものです。
※ルールは変わることがあります。出発の前に、税関と動物検疫所の公式サイトで確かめてください。
帰国時の免税範囲の基本
個人で使うものに限られる
税関のページでは、免税になるのは、携帯品や別送品のうち、個人的に使用すると認められるものに限られる、とされています。別送品は、帰国後6か月以内に輸入するものに限られ、携帯品と別送品の両方がある場合は、両方を合算します。
年齢による違い
20歳未満の場合は、酒類とたばこは免税になりません。6歳未満の子どもは、おもちゃなど、明らかに本人が使うと認められるもの以外は免税にならない、とされています。
範囲を超えたら
免税範囲を超えた場合は、品物の種類などに応じた税率で税金がかかる、と書かれています。税関のページには税額の計算方法の案内もあり、相談は近くの税関相談官にするように、とされています。高い買い物をする予定がある場合は、出発前に一度目を通しておくと安心です。
4つの品目の免税範囲
税関のページに載っている、入国者一人あたりの免税範囲を4つの品目ごとに見ていきます。
1. 酒類
3本までです。1本760mlのものとされています。20歳未満の人は、お酒は免税になりません。韓国のお酒をお土産にする場合も、この本数を目安にしましょう。
2. たばこ
紙巻たばこだけなら200本、加熱式たばこだけなら個装など10個、葉巻たばこだけなら50本、そのほかの場合は250gです。2018年10月1日からは、居住者と非居住者、日本製と外国製の区別がなくなった、とされています。
税関のページには、加熱式たばこの免税数量の例も載っています。アイコス(IQOS)なら200本、グロー(glo)なら200本、ウィズ(with)なら50個です。1箱あたりの数量は、紙巻たばこ20本に相当する量とされています。
3. 香水
2オンスまでです。1オンスは約28mlで、オーデコロンとオードトワレは含まれない、とされています。
4. その他の品目
海外市価の合計額で20万円までです。合計額が20万円を超える場合は、20万円以内におさまる品物が免税になり、残りの品物に課税されます。税関は、旅行者に有利になるように、免税になる品目を選んで課税する、と書かれています。
| 品目 | 免税範囲(入国者一人あたり) |
|---|---|
| 酒類 | 3本(1本760ml) |
| 紙巻たばこのみ | 200本 |
| 加熱式たばこのみ | 個装等10個 |
| 葉巻たばこのみ | 50本 |
| その他のたばこ | 250g |
| 香水 | 2オンス(約56ml、オーデコロン・オードトワレは除く) |
| その他の品目 | 海外市価の合計額20万円 |
20万円の数え方
1個で20万円を超えると全額に課税
税関のページでは、1個で20万円を超える品物は、全額が課税の対象になる、とされています。例として、25万円のバッグは25万円の全額に課税される、と書かれています。
1万円以下の品目は原則免税
1品目ごとの海外市価の合計額が1万円以下のものは、原則として免税になる、とされています。例として、1個1,000円のチョコレート9個や、1本5,000円のネクタイ2本が挙げられています。
| 例(税関のページより) | 扱い |
|---|---|
| 25万円のバッグ1個 | 25万円の全額に課税 |
| 1個1,000円のチョコレート9個(合計9,000円) | 原則として免税 |
| 1本5,000円のネクタイ2本(合計1万円) | 原則として免税 |
「海外市価」とは
海外市価とは、外国での通常の小売購入価格のことです。円への換算は、定められた公示レートで行われる、とされています。韓国でウォンで買ったものも、このレートで円に換算して考えます。買ったときのカードの請求額とは、少し違う金額になることもあります。
買い物の例で考える
ここでは、税関のページの考え方をもとに、簡単な例で考えてみます。実際の判断は税関が行うので、あくまで目安としての計算です。
たとえば、韓国で1個2,000円のパックを5個(合計1万円)、1本3,000円のリップを3本(合計9,000円)買ったとします。どちらも、1品目ごとの合計額が1万円以下なので、原則として免税になる品物です。
一方、18万円のバッグと5万円の時計を買った場合は、合計23万円で20万円を超えます。税関は旅行者に有利になるように免税の品目を選ぶとされているので、このような場合は、20万円以内におさまる品物が免税になり、残りに課税されることになります。
| 例 | 合計 | 考え方 |
|---|---|---|
| パック2,000円×5個 | 1万円 | 1品目1万円以下で原則免税 |
| リップ3,000円×3本 | 9,000円 | 1品目1万円以下で原則免税 |
| バッグ18万円+時計5万円 | 23万円 | 20万円以内の品物が免税、残りに課税 |
肉製品のお土産は要注意
ほとんどの肉製品は持ち込めない
動物検疫所のページでは、多くの国で口蹄疫やASF(アフリカ豚熱)などの家畜の病気が発生していて、お土産や個人消費用の畜産物は検査証明書の取得が難しいため、肉製品や動物由来製品のほとんどは日本へ持ち込めない、とされています。
加工品も対象
牛、豚、鶏などの肉は、生、冷蔵、冷凍、加熱調理済みの加工品など、どんな形でも動物検疫の対象です。加工品の例として、ジャーキー、ハム、ソーセージ、ベーコン、肉まんなどが挙げられています。卵も対象です。
お土産や個人消費用であっても、輸出国の政府機関が発行する検査証明書がないものは、日本へ持ち込めない、とされています。
持ち込むための4つの確認
動物検疫所のページでは、肉製品などを日本へ持ち込むときの流れが4つに分けて説明されています。1つ目は動物検疫の対象かどうかの確認、2つ目は輸入が禁止・停止されている国や地域でないかの確認、3つ目は検査証明書の取得、4つ目は日本に着いたときの動物検疫所の検査です。
持ち込める製品であっても、動物検疫所の検査を受ける前に開封した場合は、持ち込めなくなる、とされています。検査の対象になるものは、開けずにそのまま持ち帰ることも大切です。
2019年からの厳格化
動物検疫所のページでは、2019年4月22日から、海外からの畜産物の違法な持ち込みへの対応を厳しくしている、とされています。手荷物の中に輸入申告のない肉製品などが見つかった場合は罰則の対象になりうること、検査の手続きでパスポートや搭乗券の情報を記録するため時間がかかることがあること、悪質な例は警察に通報していることが挙げられています。
違反すると罰則も
肉製品などを違法に持ち込んだ場合は、300万円以下(法人の場合は5000万円以下)の罰金、または3年以下の拘禁刑が科される、とされています。税関に出す申告書には、肉製品や動植物を持っているかについての質問があるので、正しく申告するように、と書かれています。
| 動物検疫所のページのポイント | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 肉、加工品(ジャーキー、ハム、ソーセージ、肉まんなど)、卵など |
| 条件 | 輸出国の政府機関が発行する検査証明書が必要 |
| 罰則 | 300万円以下の罰金または3年以下の拘禁刑 |
| 申告 | 税関の申告書の質問に正しく答える |
お土産の選び方
ここからは、公式の情報をふまえた、この記事の提案です。
買う前に品目ごとに数える
お酒は3本、香水は2オンスと、品目ごとに数え方が違います。買い物の途中で、お酒は何本、香水は何ml、と品目ごとにメモしておくと、帰りの空港で迷わずに済みます。スマホのメモ帳に品目ごとの欄を作っておくと、買い足すたびに書き込めて便利です。家族や友達の分もまとめて買うときは、免税範囲が一人あたりであることも忘れないようにしましょう。
肉が入ったものは避ける
ジャーキーやソーセージのような肉の加工品は、持ち込めないものが多いので、お土産の候補から外しておくと安心です。お菓子や調味料でも、原材料に肉が使われていないかを確かめておきましょう。分からないものは、動物検疫所の案内で確かめてから買うようにします。植物類については植物防疫所で確かめるように、と動物検疫所のページでも案内されているので、果物や野菜をお土産にしたいときは、そちらも見ておきましょう。
送る荷物も合わせて考える
韓国から日本の自宅へ荷物を送る場合、税関のページでは、帰国後6か月以内に輸入する別送品は、携帯品と合算して免税範囲を考える、とされています。手荷物だけでなく、送った荷物の中身も合わせて数えておきましょう。
家族旅行の場合
免税範囲は一人あたりなので、家族で旅行した場合は、人数分の範囲があります。ただし、20歳未満の家族は酒類とたばこが免税にならないので、お酒は大人の人数をもとに考えます。誰の分として持ち帰るかを、帰りの荷造りのときに決めておくとスムーズです。
レシートを残しておく
20万円の数え方は海外市価の合計額なので、高い買い物をしたときは、レシートを捨てずに持っておくと、金額を確かめるときに役立ちます。
韓国のお土産と免税範囲のよくある質問
お酒は何本まで免税?
税関のページでは、1本760mlのもので3本までとされています。20歳未満は免税になりません。
安いお菓子をたくさん買ったら?
1品目ごとの海外市価の合計額が1万円以下のものは、原則として免税になる、とされています。
オードトワレも香水の2オンスに入る?
税関のページでは、香水の2オンスには、オーデコロンとオードトワレは含まれない、とされています。
子どもの分も免税範囲に入る?
免税範囲は入国者一人あたりです。ただし、20歳未満は酒類とたばこが免税にならず、6歳未満の子どもは、おもちゃなど明らかに本人が使うもの以外は免税にならない、とされています。
肉まんやソーセージは持ち帰れる?
動物検疫所のページでは、肉製品の加工品も動物検疫の対象で、輸出国の政府機関が発行する検査証明書がないものは持ち込めない、とされています。
韓国のお土産は免税範囲を確かめて持ち帰ろう
韓国旅行のお土産を日本へ持ち帰るときは、酒類3本、香水2オンス、その他の品目は海外市価の合計20万円という免税範囲を知っておきましょう。肉製品の加工品は持ち込めないものがほとんどです。買う前に品目ごとに数えて、安心して帰国してください。